2014年6月16日月曜日

住まい 巣まい

先日伊豆に行く機会があった。

自然が豊かな場所で

さまざまな虫や鳥がそこに巣をつくり

生息している場所だった。




建築は人工的なものだと言われる。

自然とは対照的な存在だからこそ

「建築と自然の共存」等とアンチテーゼとして

使われるのだと思う。

そう思っていた。




木の枝の間に鳥の巣がある。

かつて蜂が巣くっていた跡がある。

昆虫や動物の巣(の痕跡)に近接した時、

「ずいぶんと自然の奥まで踏み込んでしまったものだ」と

感じている自分に気がついた。




動物が生命を営んでゆく上で

「巣」は必要不可欠なもので

それは自然の一部、自然そのものではないかと思う。

だとしたら

住宅は人がそこで生活し眠る場所である限り

唯一自然、少なくとも自然最もに近い建築と

言えるのではないかと、そんなことをふと考える。




住宅には他の建築とは絶対的に違う何かがある。

そこに魅力を感じる。

その理由がちょっとだけわかったような気がした。



以下Wikipediaより抜粋



(す)とは、動物がその生活の必要のために
自分の体外に作る特別な構造であり、
その体の一部ではないものである。
なお、その構造を作ることを営巣(えいそう)という。


(Misako)