2011年12月30日金曜日

良い年末年始を!

本日は仕事納めです。

今年は日本人である限り、

心を深く傷める出来事のあった年でした。
 
そんな一年もあと二日で終わり。

こうして今「ここに在ること」が

どれだけ尊いことなのかを感謝せずにはいられません。

来年はみなさまにとって

少しでも良い年になりますようにと祈るばかりです。





明野設計室は下記の通り年末年始お休みをいただきます。


    平成23年12月31日 ~ 平成24年1月5日



本年中はお世話になりました。

今年経験したことを力にして、来年も頑張ります。

どうぞよろしくお願い致します。

 
       (MISAKO)

2011年10月19日水曜日

階段

棟上が続きます。今度は東京・世田谷です。

家の中心には1階からロフトまで繋がる長い階段があり、棟上と同時に設置しました。




周囲は住宅に囲まれ通風採光の面では良いとはいえない敷地。

家の中心にある階段から風が抜け、光が落ちることを期待し、

また、階段横の本棚から本を取り出し踊り場に座りながら読書ができる場にもなります。楽しい遊び場としてお子さんにとられてしまうかも知れませんが‥

他にも、声が上下に通ったり、高さレベルを変えながら居間や食堂が見えたり会話が出来たり。

階段は家の端の薄暗いところで上下の移動だけ、ではやっぱりもったいない。

家の中心に配置することで各室への動線は短くなり動きやすくもなります。

これから出来てくる室内を想像しながら歩いていると、階段を中心に生活が広がり最終的には他の部屋よりも天井の高い開放的な居間にたどり着く。

そんな感じがとてもいいなぁと思いました。

yasu

2011年9月21日水曜日

佐倉で上棟

千葉の佐倉市で先日無事上棟を迎えました。

雨予報だったのにもかかわらず晴天に恵まれ、後に来る台風に備え野地板・屋根防水まで終えることが出来ました。




屋根の上に見える作業中の方、今回のお施主さんです。

そして、大工の棟梁でもあり、現場監督さんでもあります。


設計を私たちに依頼し工務店の業務と大工工事は全て自分で、という珍しいケースで、今回の工事で入る職人さんたちは、お施主さんが仕事で知り合った友人や友人に紹介してもらった方です。

みんながその志に感銘し、また穏やかな人柄もあり、協力的です。

お施主さんは、普段はメーカーの大工さん。
初めてのことが多いので設計中は少し心配に思っていましたが、多少のトラブルはあったものの、見積りをまとめ、いつもよりも細かい図面を見ながら業者さんと打合せをし、不慣れな基礎工事を管理し、ここまで来れたのでいつも以上にほっとしました。

今後は本職である大工さんの仕事場なので、思い出に残るよう楽しみながら一緒にがんばりたいと思います。

yasu

2011年9月14日水曜日

モモンガという名前



フクロモモンガのヘチマ君、飛ぶ寸前の写真です。
目で着地地点の距離を測り素材を吟味してから一度屈伸をし、手と脚と皮膜を目一杯広げて飛びます。

こんなに愛くるしいのに、モモンガという動物の姿を知らない人にモモンガを飼っているというと、たいていの場合は 「怖い。恐ろしい。」 という反応が返ってくるんです。

これは、モモンガという名前が原因で、その姿に似つかわしくない大失敗な名前だからだと自分では思っています。

「モモ」まではいいのに、「ンガ」 が付くとたちまちケモノになってしまっている。
得体の知れなさと「ンガ」という音でモモンガを知らない人は 「怖い。恐ろしい。」 となってしまう。

かつては毛が美しいことから「毛美(もみ)」と呼ばれ、英名では甘いもの好きで滑空することから、「シュガー・グライダー」と呼ばれている。のに‥

気品もかっこよさもない「モモンガ」という名前ですが、「怖い。恐ろしい。」と思っていた人も、その姿を見ると「あら、思っていたよりもかわいい」となる。
その名前とのギャップでさらにかわいさを感じてしまうということもあるのかもしれない。

ヘチマ飛びました!今度うまく撮れたらまたブログに載せます。



yasu

2011年8月5日金曜日

夏の時間

私の朝は、決して早いとは言えない。

これは職住近接(一致)のSOHOの数少ないメリットだ。

普段は仕事を開始する9時から逆算した時間まで寝ている。




でも、夏は違う。

夏の朝は気持ちが良い。

太陽が上がる前の爽やかな空気は貴重な時間。

ジョキングしても良し、犬の散歩ももちろん良し。

最近は食器棚や下駄箱の中、本棚の並べ替え等

少しづつ毎日場所を決めて掃除。





こんなふうに季節によって、そして一日の時間帯によって

風や光、空気感が違うことを私に教えてくれたのは祖父母の生活だった。

夏の朝は早く、太陽が上がる前に朝顔に水をやった。

冬にはしない「お昼寝」も夏の特権だったように思う。

ほおづきと鈴虫を必ず買って、東側の廊下の窓際に置いた。

夕暮れは西日があたらないそこに腰掛けて、

鈴虫の音に耳を傾けつつ一休みしたものだ。

そして、夜には蚊帳の中に入って眠るのが楽しみだった。

その頃の私は特別なイベントなど必要とせず、祖父母との夏の生活にワクワクしていた。

ゆるく、静かな時間が流れていた夏休みの生活。




いつでも明るく、いつでも一定の温度、

設備の普及により生活は均一化へと向かう。

だけど夏になると思い出す。

季節の変化を自然に受け止めて、

添うように生活していた祖父母のこと。

(Misako)

2011年7月16日土曜日

7月24日(日)オープンハウスのお知らせ(明野設計室)

このたび、かねてより施工中のE邸が竣工致します。
つきましてはお施主様のご理解、ご協力のもと、
オープンハウスを行うこととなりましたのでご案内申し上げます。

 お施主さんは環境問題に深く興味を持ち、
食生活を中心にエネルギーの節約やゴミの処理方法等にまで
手間隙をいとわない生活を送るご夫婦と元気な3人のお子さんからなるご家族です。

昔の日本の生活には欠くことのなかった土間。
さらに今回は「内土間」と「外土間」という二つの性質の異なる土間を設け、
ご家族の日々の生活を支えます。

土間の魅力を再発見していただけたら幸いです!



●日時  2011年7月24日(日)  10:00~15:00
●場所  静岡県藤枝市
お越しくださる方は以下を明記の上、7月20日(水)までに事務所までご連絡下さい。
・代表者氏名
・人数
・連絡先(住所、電話番号)

詳細の場所等をお知らせ致します。

明野設計室一級建築士事務所/T&M Architects
address:神奈川県川崎市麻生区王禅寺西1-14-4
tel&fax:044-952-9559
mail:tmb@juno.ocn.ne.jp
http://www16.ocn.ne.jp/~tmb-hp/

2011年7月1日金曜日

藤枝の家具屋さん



お施主さんと一緒に、藤枝にあるハンドワークスファクトリーという家具屋さんと打合せをしてきました。

作業所での打合せなので製作途中のものや、実験的に作ったものも見ることが出来ました。

中には、そこで製作する家具に生かすために、
フィンユールの椅子やら、


ウェグナーのソーイングテーブルなんかもあって。


家具の納まりは繊細で手触りがよく住宅の設計においても勉強になります。

今回、お施主さんがテーブルと椅子、チェストをオーダーします。

テーブルは幅と高さをアイランドキッチンに合せてつくり、子供の椅子は脚を長めにし成長に合せて短く切り揃えていくようにして頂きました。

住宅に合った特注の寸法で作れるのはもちろんですが、
買えば終わりの大量生産が主流の中で、
製作を通じて、また製作後においても、人と人の繋がりが持てるのもこういった家具屋さんに頼む魅力でもあります。

この家具屋さん、なんといっても仕事に熱く一生懸命で、尚かつ楽しみながらやっている感じがとてもいいんです!

yasu

2011年6月25日土曜日

7月9日(土),10日(日)オープンハウスのお知らせ

このたび、かねてより施工中の二世帯住宅が竣工致します。
つきましてはお施主様のご理解、ご協力のもと、オープンハウスを行うこととなり
ましたので、ご案内申し上げます。

 今回は、お兄様家族と弟様の二世帯住宅です。
お兄様宅は小さな書庫と将来の個室化などに自由に対応出来る子供室を設けた
ファミリータイプのお住まい。
弟様宅はバイクガレージに重きをおいたお住まいです。
それぞれのお住まいとも、敷地形状をいかした半地下によるスキップフロアーと
階段によって空間がゆるやかにつながる住まいです。



●日時
7月9日(土)  11:00~17:00
7月10日(日) 11:00~17:00

●場所
神奈川県横浜市

お越しくださる方は以下を明記の上、7月6日(水)までに事務所までご連絡下さい。
・代表者氏名
・人数
・連絡先(住所、電話番号)

詳細の場所等をお知らせ致します。

明野設計室一級建築士事務所/T&M Architects
address:神奈川県川崎市麻生区王禅寺西1-14-4
tel&fax:044-952-9559
mail:tmb@juno.ocn.ne.jp
url: http://www16.ocn.ne.jp/~tmb-hp/

2011年6月11日土曜日

井田洋介氏講演会

お久しぶりです。

先日、ガーデンデザイナーの井田洋介氏の講演会に参加してきました。

今回の主なテーマは「コンテナガーデニング」。

コンテナガーデニングは場所を選ばずに楽しむことができ、スペースを十分にとることができない方でもオリジナルの小さな庭をつくることができるとのことで、コンテナの選び方、花の入れ方、組み合わせ方など作品を通して説明して頂きました。



中でも、ポイントは大小の石や砂利などをコンテナの周辺にあしらうこと。
これだけでコンテナの中だけで完結していたものが地面や床に繋がりをもたせ、その場との一体感を演出してくれる。
時が経つと空気感がよどんでくるので、たまにあしらった石や砂利をガサガサ動かしてあげることが大切だそうです。



コンテナに限らず植栽は、数がどんどん増えていってしまいがちですが、
家の中で家具や雑貨などが増えていくと乱雑になるように植栽も同じで、「増えたら減らす」ということを意識して手をかけていくことで、きれいになるとおっしゃっていました。

時間は若干45分と短い時間でしたが内容がぎっしり詰まった奥深い講義でした。
住宅も植物と同じように手をかけて育てていくことが、より良いものにしていけるのではないでしょうか。

これから植物を買おうと考えている方へ
「葉」・「茎」・「根張り」この三つが揃ったものを選んでみてください。
飽きが来なく、長い間楽しめるみたいですよ。

(yamada)

2011年4月27日水曜日

藤枝の藤


今、静岡の藤枝で住宅を設計しています。

新緑・開花のきれいな季節ですが藤枝の名前にちなんだ藤の花も満開でした。

藤棚や他の木に巻きつく藤はよく見かけますが、藤枝市役所の藤は独立していて立派です。

藤まつりも開かれているようで藤の花見もいいですねー。

yasu

2011年4月22日金曜日

3月11日 その後

去る3月11日、

東日本は全ての予測を超えた未曾有の大地震に襲われた。




現在も余震はおさまらず、

他にも様々な問題をひき起こしたこのできごとを

過去として語るにはまだ早い。



この日から、私の中では何かが止まり、

風景は色褪せてしまった。



一方で、それまで感じたことのない気持ちが生まれ、

様々なことを考えるきっかけとなった。





私(達)は、今大きな不安の中にいる。





けれど、ふと春の訪れを感じながら

自然の営みはなんの意図も持たず、

まして悪意などあるわけもない・・・と思う。

その中で、意図と意思を持って生きるのが、人間なのだ。



世の中について考えること

自分のできることをきちんと実行すること

一日一日に感謝すること



言い尽くされたことだが

さらなる実感をともなう形であらためて思う日々。

(Misako)

2011年3月1日火曜日

美味しい話

昨年秋、友人に企画話を聞いた時から心待ちにしていたお店が

  ついに地元百合ヶ丘に開店しました。

  その名も「Paopao」。

  今日のお昼は鍵を締めて徒歩7~8分のお店へ、

  4人揃ってランチをいただきに行ってきました。

  メニューはカレーやガッパオ等、

  しっかりお腹にたまるタイ料理中心。

  カレーは日替わりで2種類用意されるそうです。




  今日は4人バラバラのものを頼んでみました。

  まずはカレー2種。

  「レッドカレーとパネンカレー」

  辛さも程よくあっさりといただけます。

  



 
  辛いものがちょっと苦手という人には 「チキン照焼き丼」

  大盛り無料という嬉しいサービスで、

  お腹を空かせた山田も大満足とのこと。

  



  
  私はチキンのガッパオ炒めライス。

  かぼちゃや人参・ベビーコーンの素揚げしたものが

  いかにも美味しそうで食欲をそそります。
 




  いつもは人参を残す安原も、今日は「人参がうまい」と完食。

  ・・・ってゆうことは、

  いつもは調理の仕方に問題があるということ?!

  ・・・とちょっと凹みましたが。


  少しづつつまみ食いをしましたが、

  どれも順繰りに頼んでみたいと思いました。


  そのうち夜も営業して、お酒が飲めるようになるそう。

  




  「Paopao」 百合ヶ丘 スーパー三和の並びにあります。



  ごちそうさまでした! 

  また、みんなで行こうっと!


 (MISAKO)

2011年2月22日火曜日

職業体験

前回のブログで「報告致します」と告知してから大分時間が経ってしまいました・・・。

今年職業体験にやって来たのは仲良しな4人の生徒達。
2日間事務所内は賑やかで和やかな雰囲気です。


設計事務所の仕事は設計以外にも様々な仕事がありますが、体験してもらう内容は特に設計事務所の仕事として最も知られている設計とプレゼンテーションです。
毎年1日だけの体験だけになるのですが、今年は2日間なので模型制作も体験に入ります。


限られた少ない時間のなかでの作業でしたが、たくさんのアイディアが詰め込まれた設計ときめ細やかな図面に驚かされました。
彼らの設計は人をワクワクさせ、生活を深いところまで考えさせてくれるもので、後日も私たちの間でこの話題は続き、設計の根本にある大切なことを改めて考えさせてくれています。
職業体験は生徒達よりも私たちに良い体験を与えてくれるものかもしれません。

彼らが職業体験を機に建築関係の仕事に就いたり、他の職業でも良い経験として役立ててくれたら嬉しく思います。
レポートを楽しみにしています。

(YAMADA)

2011年2月16日水曜日

岡山帰省日記1

先日、地元岡山に帰省しました。
正月以外の岡山は久しぶりで、岡山観光したので幾つか紹介します。






閑谷学校です。(写真は講堂)
その名の通り閑静な谷間に敷地はあります。

世界最古の庶民の学校として、講堂は国宝にその他のほとんども重要文化財として指定されており、現在では岡山県の小学生の遠足の定番となっている懐かしい場所です。


閑谷学校は様々な素材が使われていますが、
その中でも目を惹くのは、備前焼の瓦で葺かれた屋根と校地を囲む石塀。

備前焼は釉薬を使わない焼き物として赤褐色の素朴で質素な色合いの屋根が、庶民の学校としての親しみ易さを感じさせます。




カマボコ型の石塀は背後の山の中腹まで蛇行しながら伸びていて、背後の山を借景として取り入れるとともに生徒たちの教育の場として取り入れていたのではと思わせ、まだ学校として使われていた頃の様子を思い浮かべさせてくれます。





↑ こんなものもあります。火除山という名前の山。 
出火を食い止め講堂を守る為の人工の山です。
閑谷学校がそのままの形で残ったのも防災などの意識が高かった為かも


一番の見ごろは紅葉の時期。
楷の木の紅葉が見事だそうです。

yasu

2011年1月19日水曜日

遅ればせながら・・・

明けましておめでとうございます。
本年も宜しく御願い致します。




昨年から着工していたK邸が地下部分のコンクリート打設を終え、新年明けて早々に上棟式を無事迎えることができました。
御兄弟が二世帯で暮らすK邸では御兄弟のみならず、ご家族の様々な思いが込められた家です。

誰が家をつくったのか、どんな人が住むのか何もわからない建売の家とは違って、御施主さんと家づくりに関わる全ての人が仲を深めていく中でつくられていく家は、目には見えないそれぞれの思いをくみ取った温かい家になるはずです。

私も竣工後だけでなく、竣工するまでの間も気持ち良い家づくりだと思っていただける設計と設計監理をしていけるよう努力していきたいです。

話は変わりますが、明日から2日間の間、事務所には中野島中学の生徒達が職場体験にやって来ます。
4人も来るので賑やかになりそうです。
設計することの楽しさや喜びをわかってもらえたら嬉しいです。
後日、ブログで報告いたします。

(yamada)